なぜ確定した要件定義が却下・変更されるのか?(Vol2-1)
私は15年間SEとして仕事をしてきました。
上流工程の要件定義に関わり始めたのは20代後半辺りからで、それまでは、
- 機能設計
- 詳細設計
- PG
- テスト
など、SEとPGを兼任しつつ、上流工程の一部を行うような仕事をしていました。
常に不満だったこと
要件定義など、お客様と直接話しを始めた段階では、「お客様の作ってほしいもの」に対して提案を行い、さらに付加価値の高いシステムを作るように心がけてきました。
しかし、どのお客様と要件定義の打ち合わせをしても、必ずと言っていいほど、
- スケジュールが遅れ気味になったり
- 残業時間が多くなってしまう
という状態でした。
この原因を本質的なところで理解したくて、お客様であった会社の社内SEへ転職し、社内SEの目線で物事を見てみたいと思いました。
私が社内SEへ転職したのは、上記の理由が大きかったです。
さらに、具体的に言うと、以下の2つとなります。
(1)確定した要件自体が変わり、要件定義が進まない
お客様の会社の社内SEと要件定義の打ち合わせを行うと、前回打ち合わせ時に確定された事項が翌週には「却下・変更される」など、要件定義自体がスムーズに進まず、遅れの原因となっていました。
なぜ確定事項が簡単に却下・変更されてしまうのか?
そこがSIerのSEの立場からはわかりづらいと思っていました。
そこを自分の中でどうにかもっと身近に感じたかったのです。
(2)新しいシステムを実際にユーザが使っているところを見たい
私が働いていた会社では「要件定義〜運用・保守まで」を行っておりました。
使いにくい箇所の改善などは社内SEの方から依頼されていたので、直接システムを使用しているお客様から、使用感などの感想を聞くことが出来ませんでした。
そのため、実際にシステムを使用しているお客様から、
- 使いやすい箇所
- 使いにくい箇所
の生の声を聞きたかったのです。
そうすれば、社内SEの方から依頼される改善案よりも、もっと良い改善が行えるのではないかと思っていました。
そう言ったところを、社内SE側の立場から経験したいと思って、私は転職を決意したのです。
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