社内SEとして働きながら技術力を継続する方法

社内SEになってからも技術力を継続させるには?

社内SEに転職して感じたことは、周りの社員の技術力の低さです。
これには2つの原因があることが分かりました。

 

1つ目:同じものばかり使い続けて知識がストップ

1つ目の原因として、社内SEは1度システムを入れると数年間同じシステムを運用し続けるという点にあります。

 

SIerにいると顧客に納品するシステムは最新のシステムを導入するわけです。
それを何年も続けるのがSIerでのSEの仕事なので、常に、

  • 新しい考え方
  • 新しいシステム

に触れることができます。

 

システムトレンドも自分で把握できるようになり、自然と技術の最先端に詳しくなれます。

 

最先端の技術に詳しくなる

 

一方、社内SEのように同じものをずっと運用し続けていると、新しい技術に触れる機会がありません。
結果的に、知識があるところで止まったままとなります。

 

私の上の世代の社内SEと話すと、最近は拠点間通信では広域EtherやIP-VPNなどがメインになっているにも関わらず「時代遅れのフレームリレーの話をしたりする」なんていう感じで、どこかで知識がストップしている人が多いです。

 

2つ目:わからないから他に頼るという悪循環

2つ目の原因は、新しいシステム導入の時でさえもSIerに丸投げしがちであることです。

 

せっかくの学ぶチャンスなのに・・・です。

 

これは社内SEになって技術力が落ちてしまっているので、最新のテクノロジーが分からないという悪循環の結果とも言えます。

 

新しいシステム導入時に、自分たちだけでは不安なので、どうしてもSIerのSEに頼ってしまって自分では何もしなくなってしまうのです。

 

これを繰り返していくことで社内SEにはどんどんと技術力が無くなり、ベンダコントロールが自分の使命だと勘違いしていくのです。

 

もう一回言いますが、これは悪循環です。

 

ではそんな環境の中、技術力を継続的にあげていくのはどうすればいいでしょうか?
3つのポイントをお伝え致します。

 

社内SEが技術力を上げる為の3つの方法

(1)外部セミナーや外部研修には積極的に参加する

内部では技術吸収が厳しくなる為、外に求めてみます
マイクロソフトやデルなどメーカーのセミナーやSIerでも数多くのセミナーを開いています。

 

また、有償での技術研修も数多く存在するので、自分で積極的に技術吸収をしていく姿勢が大切になってきます。

 

(2)積極的に社内のシステムを研究してみる

知識は外にだけあるわけではありません。
自社にもエンジニアとして触れる環境を整えるべきです。

 

私が入社した時は本番環境の機器だけでもちろん設定を不用意に変更するとシステムダウンにつながりました。

 

それが嫌だったので細かいリプレースをして、前の機器を捨てずにとって置くなど、自分で触れる機器を増やしていきました。

 

(3)取引先のSEから吸収する

取引先のSIerは自社の案件だけではなく、最新の提案を数多くこなしています。

 

自社では使えそうになくても最新のシステムトレンドや他社への導入事例など聞けることはたくさんあります。

 

社内SEはそのままでいると技術から離れていきます。
自分から技術を吸収していくという心掛けを持っていきましょう!

 

コミュ力も必要な能力だけど、やっぱり技術力が大事

Sierで働いてから、社内SEとして転職して8年目の私の仕事内容をお話しさせて頂きたいと思います。

 

そこから、社内SEとして必要な能力について導き出していきます!

 

社内SEとして必要な能力は?

 

社内SEの実際の仕事とは?

私の役割はネットワークを全般を担当しており、

  • スイッチ
  • ルータ
  • ファイアーウォール

などのネットワーク機器の管理を任されています。

 

また、PCとサーバ以外でネットワークにつながっている、

  • IP電話
  • プリンタ
  • オンラインスキャナ
  • ビデオ会議

などについても担当という形になっています。

 

ユーザからの問い合わせについてはヘルプデスクが一時対応し、それでも解決できない場合には我々に対応依頼がくるという流れです。

 

ユーザからは、日々、

  • 特定のURLのサイトが閲覧できない
  • オンラインプリンタが印刷できない
  • ネットワークがつながらなくなった

などの問い合わせが来るので、その対応に追われます。

 

また、老朽化ネットワーク機器の入れ替えや新規にシステムで導入する時などの対応も必要となります。

 

社内SEの技術力が減る理由は外注です

私は従業員4000名程度の企業で働いており、その中に社内SE全体で60名ほと、ネットワーク担当が3名です。
この人数だと、自分たちだけでやっていたのでは、到底すべての仕事はまわりません。

 

なので自分たちの新規導入や保守についてはSIerに外注してしまいます。
こうやって社内SEの技術力が下がっていくわけですね。

 

そして導入に関する調整や障害対応の窓口が多くなり、コミュニケーションや調整ができる人物の方が重宝されるといった流れになるわけです。

 

コミュニケーション能力だけに甘えない!

しかし忘れてはいけないのは、社内SEがプレゼンスを発揮する為にはIT技術を持っていることが重要なのです。

 

本当に調整だけするのであればユーザが直接SIerと交渉してシステム構築をしてしまいます。
それこそ社内SE不要論が出かねません。

 

その為、コミュニケーションを伸ばすのと同時に技術力も継続して磨いていかなければなりません。

 

転職前には面接で仕事内容を説明されていましたが、やはり実際に仕事をしてみるまで分からないことがいっぱいですよね。

 

私自身もSIerとこんなに違うのか!とギャップに驚いたものです。
社内SEになったとしても気張らずに今まで通りの勉強をして行ってください。

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