部長どまり?社内SEのキャリアパス、給料や年収は?
SIerでのSEは、その企業のプロフィットセンターであり技術系のキャリアパスの中でメインストリームです。
一方、社内SEはというと、
- 経理
- 総務
- 人事
と同様に間接部門の一員となりコストセンターとなります。
具体的な役職で考えると
SIerの直接部門には部署が多くあり、その中で課長や部長など分かりやすい形でSEとしてのキャリアパスが存在します。
一方社内SEはというと情報システム部という1つの部署のみであり、1人の部長に数名の課長、後は担当と一つのピラミットだけとなってしまいます。
出世は椅子取りゲームとも言われますが、これでは少ない椅子を競い合う事になります。
大きい会社だと部下無しの担当課長や担当部長という制度があります。
名前は課長や部長となっていますが部下がいません。
ただし、給与水準は課長や部長クラスとなるので、人の管理が苦手なエンジニアにとってはいいポジションなのかもしれません。
社内SEとしての最高位はCTO(最高技術責任者)やCIO(最高情報責任者)となり、ここまで行くと役員となりますが、社内SE一筋で役員まで上がるのは相当の技量が必要だと思います。
社内SEになって驚いた異動人事
私が社内SEとして転職して1番の驚いたのは入社後、経理や総務、人事などの異動があったことです。
SEになりたくてSIerに入社してずっとSEとして生きていくと思っていました。
しかし、社内SEとして一般企業に入社すると総合職として普通の異動があるわけですね。
社内SEだけだと椅子が少ないですが経理や人事、総務、経営企画などITの知識を持って他の部署に行けば新たなキャリアが見つかるかもしれません。
社内SEに転職する場合は異動があるかやキャリアパスなどの質問を多くして自分の10年後、20年後を思い描いておく必要があります。
こんなはずじゃなかったという事は本人にとっても会社にとっても不幸なことですからね。
社内SEの給料・年収面の違い
私が前職でIT業界にいた時は、月々の給料は「基本給+技能給+残業代」のような形でした。
また、残業時間が45時間、80時間など、36協定に収まる形でギリギリまで残業を行うことが日常茶飯事だったため、振り込まれる額の半分が残業代ということが普通でした
逆に、
- 残業がないと生活が辛い
- 残業をすることで貯金ができる
など、残業をすることが当たり前な仕事を行っていました。
一方で社内SEは会社に対して利益を生み出しません。
病院内で社内SEをしている知り合いから、病院内SEも利益を生み出さないため、基本給が少なく残業もないということを聞いていたため、転職前は給料に関してはある程度覚悟していました。
実際は以下の様な状態でした。
社内SEだからといって、一般社員と比較し給与が減るということはない
上記の通り利益を生み出さない裏方の仕事ではありますが、ITを利用することで他の部門の業務効率を上げています。
よって、間接的に利益向上に貢献出来ているということで、他の部門と比較して給与が少ないということはありませんでした。
要は社内では、(良くも悪くも)どの部署でも一環して同じ評価査定が行われていたということです。
基本給は少なく、ボーナスが多い
これは社内SEだからと言うわけではなく、会社の方針・就業規則によるものですが、年齢により基本給が上がることは同じです。
ですが、基本給自体が全部署共通で少ないです。
また、労働組合との交渉により残業時間の上限が低いため、月給はSEの頃よりも5〜10万少ない給与になってます。
その代わり、残業が無いため自分の時間を持つことが出来ると言うメリットも有ります。
また、月給は少ないですが、ボーナスがIT業界では年3ヶ月分ほどでしたが、転職先では6ヶ月分支給など、ボーナスの多さでカバーしており、年収自体はSEをしていた頃と変わりはないようです。
このことから言えることは、やはり大手というか会社自体に体力があるところの方が、年収は高くなると思います。
ですので、社内SEとして転職する時は、その会社の平均年収を調べれば、大体の予測は付けられます。
私の友人は社内SEから執行役員に昇進してました!
私がSIerに新卒入社した時の同期入社だった中でY君という方を紹介したいと思います。
確か4年目くらいに私と同じだった会社から、社内SEとして教育分野の会社に転職しました。
その分野ではトップの会社ですが、会社規模としては100人未満の中堅企業というような規模感だったと思います。
それから10年以上が経過したでしょうか。
セミナーで会った方が、その同期と同じ会社に勤めているということで、「Y君という方は知っているか?」という質問をしてみました。
すると、なんとY君は今は執行役員として活躍しているよという回答でした。
確かにY君は私と違って同期の中でもトップクラスの優秀な方でしたが、まさか社内SEから執行役員にまで出世しているとは思ってもみませんでした。
ですから、社内SEとして転職する会社によっては、十分に昇進・昇給のチャンスはあるということですね。
これには運も必要になってくるかと思います。
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