簡単に採用するSIerほど注意
「何事も簡単にいった時ほど裏がある。」といったようなお話になるかもしれませんが、私の会社選びを振り返っての反省を書いてみたいと思います。
私が新卒で入社した会社は東証一部上場のSIerだったのですが、ものすごく簡単に、あっさりと内定をもらうことができたのですね。
当時は「面接が上手くいったのかな??」なんて自分を評価していました。
同期は100人くらいで、多い方かもしれませんが、レベル的には優秀すぎず、悪すぎずで普通だったと思います。
それで、いざプロジェクト現場に配属されてみれば、下請け会社としての作業が始まるわけです。
1年が経過する頃には、誰々が辞めたという話がポツポツ出始めて、2年になるとその動きが加速し、私も辞めた3年目が終わる頃には、同期が何と半分も辞めていたそうです。
私が現場で感じた葛藤や悩み、仕事のつまらなさというのは、他の現場に配属された同期の皆も、同じように感じたということでしょう。
ちなみに当時の就活での他社状況
上記で「SIerは簡単に内定が貰えた」と書きましたが、それ以外の他社の状況はどうだったのでしょうか?
当時の大学生だった私は、特に夢も目標も持たずに、ただダラダラと大学とサークルとアルバイトをしていただけの学生でした。
そんな学生が、「就活生に人気の会社ランキング」上位に乗るような会社の採用プロセスを勝ち上がれるわけがありません。
また、なりたい職業、目指したい業種も特に決まっておらず、
- 金融系(損保、リース、証券)
- 専門商社
- SIer
など、いきあたりばったりで就職活動していました。
そんな学生でも、あっさりと内定を貰えてしまったのが、SI業界だったのでした。
つまり、それくらい人が欲しかったんですね。
今言われているブラック企業と同じ論理?
「大量採用」で内定が簡単に出る!なんて言うとブラック企業のような説明ですよね。
もしかしたらそうだったのかもしれないですね。
真っ黒ではなかったとしてもグレーであったことには間違いないでしょう。
ブラック企業はいつも求人媒体に、人材募集の広告を出しているというのは有名な話ですよね。
一見、「急成長につき人材が足りません!」というようなアピールをしていて、写真も皆で和気あいあいなものが掲載されているので、良い会社なのかな?と思ってしまいます。
ですが、大半の実態は、
- 仕事内容がつまらない、単調な仕事、ノルマがキツイ
- 長時間労働
- 会社の雰囲気も悪く、常にパワハラ、セクハラまみれ
というような状況で、常に離職率が高いから求人広告をいつも出しているというわけですね。
だから、ある意味、よっぽどヤバイ人でなければ採用されてしまうのです。
簡単に救ってくれた会社がブラック企業?
最近のニュースで、なんと3月に倒産してしまった会社があり、4月から働く予定だった新卒の方が卒業間際になって就職先がなくなってしまったということがありました。
就職活動期間だってとっくに終わってしまっています。
日本は「新卒切符」と言われるくらい、就職には新卒が有利なことで知られていますが、倒産した会社に行くことが決まっていた人たちは内定取り消しとなり、いきなり就職浪人という立場に追い込まれてしまうことになりました。
そこで救いの手を差し伸べた会社が数社ありました。
なんと「某倒産した会社に内定した学生の方は、無条件で採用する」と案内を出したのです。
これには、多くの方が賛辞を送りました。
ただ、一方でそれらの会社の評判、口コミを調べてみると、やはりブラック企業っぽいところがあり、離職率が高いという傾向があるのも事実でした。
やはりここで思うのは、簡単に内定を出す会社は、それなりに裏の意図があるということです。
就活に行き詰まってくると判断が難しいのは事実です
しかし、就職することは簡単なことではないので、内定を出してくれる会社は非常にありがたいと思います。
ですが、ブラック企業に入ってしまうと、大してスキルも身につかず数年間があっという間に過ぎていってしまいます。
かといって就職浪人も大変ですし、本当に難しい選択だと思います。
就活する方は、とにかく早めにライフプランを考えて、学生のうちにそれに向けた実績を作っておくと良いと思います。
これが自分の行きたい企業に就職するための最も良い方法だと思います。
歳を取って後から振り返れば簡単なのですが当時はできないものですよね。
5年後の振り返り
私が3年目に辞めて、比較的、仲が良かった同期が5年目に転職するということで、その時に同期数人で会って飲みながら意見交換をしたんです。
その時に出てきた話が、
〜〜〜
うちの会社は入るのが簡単だった。
今思えば、それはとにかく、そこそこの学生を大量に集めれば良かったから入るのが簡単だったんだな。
特にその人の質なんて大して関係なかったんだ。
この年齢になってみればわかるけど、当時はわからなかったなぁ。
〜〜〜
というような話でした。
振り返ってみればお馬鹿なような話ですが、当時は今ほどインターネットも普及していませんでしたし、情報も限定的でしたので、本当にわからなかったのです。
とは言え、私たちも結構な大人になってしまいましたから自己責任として、失敗を反省して次に活かしていくしかないのです。
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