大手SIerの社員も所詮はつまらない仕事をしています

大手SIer(元請け企業)に入れば幸せか?

システム開発を行っているIT企業というのは、ITゼネコンと呼ばれるピラミッド構成になっていて、自分が属する会社が上であればあるほど、大きな仕事を任されるし、もちろん給与や待遇なども良くなります。

 

ベンダーに入ればハッピーなの?

それでは、大手SIerに入社すれば、それで勝ち組なのでしょうか?

 

これはSI業界で会社員として長く働いていく以上はイエスと答えざるを得ないと思います。

 

元請けと下請け・孫請け会社で比較すると、同じ部長という役職であっても仕事の大きさが違いますし、元請けであれば新入社員であっても「成長させる」という目的で、全体(100人単位)をまとめさせるリーダー的な役割を割り振られるわけです。

 

そこに最初の段階での実力なんて関係ありません。自分がどのピラミッド部分の会社に属しているかで、与えられる仕事の質が異なってくるのです。

 

大手ITベンダーに入社した私の先輩が「俺、いきなり200人のリーダーになっちゃってさぁ」というセリフを自慢気に語っていましたが、業界内の人であれば、そこに色々な意味を感じ取ることができるでしょう。

 

それに加えて、給料や福利厚生も良いとくれば、それは同じ業界で仕事をする上では「恵まれている」と言わざるをえないと思います。

 

それでは、私が実際にSEとして働いていた時の元請け社員の方の印象を参考までに紹介してみたいと思います。

 

元請け社員の印象

私が働いていた現場の人数は全部で150人から200人くらいで推移していたでしょうか。
その中に元請け社員はピークでも10人くらいではなかったかと思います。

 

基本的にメインでやっているのは「お客さんとの打ち合わせ」や「全体のスケジュール管理・仕組み作り」です。

 

ですから、仮に銀行のシステム開発プロジェクトでしたら、銀行の業務知識やシステム開発の運営スキルを身につけられると思います。

 

元請けの新入社員は、最初のうちはプログラミングを覚えるために、どこかの下請け会社のチームに組み込まれたりもしていましたね。

 

とはいえ、身につくと思われるスキルとしては、やはりプログラミング能力はサラっとで、基本はいかに下請けや孫請けを管理して、プロジェクトを完成させるか?という能力に尽きるでしょう。

 

当時の現場にいた元請けの一番偉かった人は、もちろんプログラミングはできませんし、業務知識も詳しいわけではありませんでした。

 

要は一番偉かった人は、全体の責任を負っている管理者というわけですね。大企業の中間管理職というのはそういうものではないでしょうか。

 

その仕事を良しとするかどうかは、個人の考えの部分だと思います。例えばプログラミング等の専門能力を磨きたい人にとっては、SI業界は元請けであっても物足りない職場であると思います。

 

念のため言っておくと「大手=嫌なやつ」というわけでもなかったですね。
仕事をする上で「嫌なやつ」というのは、おそらくどの会社にも均等して存在しているのだと思います。

 

下請け社員の印象

それでは下請け社員の印象も書いておきます。
私自身も元請けからみれば下請け社員でしたので、私からみての下請け社員(元請けからすると孫請け)についてまとめておきます。

 

結論から言うと、技術力も仕事力も性格も人それぞれ。
元請け社員より仕事できる人もたくさんいました。

 

ですが、能力があって仕事ができるなら元請け社員より優遇されるか?というとそうではありません。
SI業界では結局、会社の力がモノを言うということなのです。

 

協力会社のメンバー

私が勤務していた会社の協力会社(下請け)からは、8名ほどが同じプロジェクトに参加していました。

 

その中でよく覚えているのが、

  1. 技術力があるけど目立たないAさん
  2. 技術力があるけどコミュニケーション能力がまったくないBさん
  3. コミュニケーション能力があって、メキメキ成長していたCさん
  4. 問題児のDさん

です。

 

(1)技術力があるけど目立たないAさん

Aさんは技術力がとてもあって、他の人が困ったらAさんに聞きにいくというようなポジションの人でした。

 

ですが、なぜか大きな仕事は任されておらず、どこか目立たない存在だったのです。

 

その原因を考えるに、

  • 本人が仕事できるアピールをまったくしない
  • 業務知識よりもスキル重視だった

からだと思います。

 

SEの現場はスキルよりも、例えば金融の業務知識を持っている人の方が重宝されがちです。
そういったことが原因でAさんは目立たない人でした。

 

(2)技術力があるけどコミュニケーション能力がまったくないBさん

Bさんはいわゆるオタク系の人で、じゃっかんコミュ障の方でした。
いや「社会人になって、コミュ障から脱出しようと頑張っていた方」といった方が正確だと思います。

 

ですが、やはりコミュ障で内弁慶なところがあったので、職場で人や議論を引っ張っていくようなことが全くできなかったので、やはりビジネス上では不利な扱いを受けていました。

 

IT業界と言えどもスキルだけでは出世できず、やはりコミュニケーション能力が重要になってきます。

 

(3)コミュニケーション能力があって、メキメキ成長していたCさん

下請け会社の若手のホープだったのがCさんでした。
とても柔軟で吸収力があって、大学は理系ではなく文系であったにも関わらず、

  • プログラミング
  • システム開発
  • 金融の業務知識

のどれもバランスよく成長していっていました。

 

またコミュニケーション能力もあったので、元請け会社の上司からも信頼されて、特別な仕事を任されるなどしていました。

 

おそらく最初から元請け会社の社員だったら、出世するような人だったのかもしれません。

 

(4)問題児のDさん

Dさんは仕事に対する意欲も薄く、当然ながら質も低い方でした。
また言動にも問題があって、いわゆる問題児でした。

 

ですが、元請け会社の社員であっても下請け会社(協力会社)のスタッフの素行問題にまで口出しはできません。

 

なので、どちらかというと皆が関わらないようにしていたと思います。

 

下請け社員のまとめ

下請け会社であっても仕事ができる人はたくさんいます。

 

ですが、SI業界にはSIカーストというピラミッド構造がありますので、能力があっても元請け会社からすると「使える下請け社員の域」を出ません。

 

人間一人の能力の出来不出来によってそれを覆すのは非常に難しいのです。

 

同じ能力・スキルの人間がいたとしたら「差がつくとしたら就職した会社がどこだったか?」という点に尽きてしまうのです。

 

それだったら、最初から元請け会社に就職した方が、はるかに効率的で幸せと結論づけるのも間違いではないと思います。

 

とは言え、元請け会社だからと言って、そこから転職する人も多いので、一概にはそうは言えないですけどね。

 

下請けから移る

SI業界がピラミッド構造になっている限り、元請け以外が状況を改善させるためには、

の2つしか、少なくとも現時点ではないような気がします。

 

参考までに「下請け⇒元請けに転職した方」の話がありましたので紹介しておきたいと思います。

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