プロパー社員と協力会社の関係

あなたは協力会社?それとも元請けプロパー社員?

IT業界はゼネコンのようにピラミッド型で組織が成り立っていますが、元請け会社の人間も表立って「下請け」という言葉は使いません。

 

複雑な人間関係について

何だか「下請け」という言葉は、まさに上から目線が込められている言葉であって現場では嫌われる言葉なんですね。

 

ですから、トゲのない言い方として「協力会社さん」という言葉が使われるのが通常です。
ついでに自社の社員のことを「プロパー」などと言ったりもします。

 

ピラミッドの一番上の大手ITベンダーにとっては、自社の社員がプロパー、そして下請け・孫請けが協力会社さんということになりますね。

 

とはいえ、孫請けは下請けの協力会社さんであって、これが意外と大手ベンダーの社員が下請けを挟まずに孫請けに指示を出すというようなことは避けられていたりします。

 

孫請けと契約を交わしているのは、あくまで下請けであって、元請けがいばって下請けを挟まずに、直に孫請けに指示を出そうものなら反発は必至です。

 

ピラミッドの中の人間関係というのは繊細で複雑なのです。
下請けから考えてみると、自社の社員は当然ながらプロパーとなり、ピラミッドの孫請けが自社が提携している協力会社さんとなります。

 

下請けから見た人間関係

私が下請け企業のSEとして、元請けと孫請けに挟まれて働く中で、人間関係が難しかったのは、どちらかというと、やはり孫請け会社の社員さん達でした。

 

例えば、自分達が担当しているサブシステムの中で、さらに小さな、例えばサブサブシステム単位に分けて開発していくのですが、それらのリーダーはやはり下請けのプロパーが選ばれるわけです。

 

新入社員であろうと、早ければ半年とか1年でそういった小さいシステムのリーダーを任されて育てられます。
そのチームのメンバーは、自社の後輩や孫請けの社員さん達なのです。

 

孫請けの社員さんの中には、当然、自分よりも10歳くらい年上の人がいて、孫請けの会社の中では課長とか役職の付いている人だったりもします。

 

ここで協力会社さんの社員を自分の部下扱いしようものなら、完璧に嫌われてしまいますよ。

 

ですが、ピラミッドの中の会社の地位によって、役職のような役割が与えられる世界なので非常に勘違いを起こしやすく、そして結果を元に与えられた役割ではないので、与えられるのが当たり前になり成長力も鈍くなってしまう感覚がありました。

 

とはいえ、当時の孫請け企業の社員さん達も、かなりドライな人が多くて、一緒に仕事はするものの、駅からオフィスまでの間で会っても無視されたり、帰りの挨拶などは、うちの会社の一番偉い人以外には絶対にしていかない。などの徹底ぶりもありました。

 

これらの態度は、やはりピラミッドの構造が余計な壁を生んでしまっていたような気がします。

 

元請けの場合

下請けの社員は、小さなチームのリーダーをやらせてもらえるくらいが限度ですが、元請けの社員は全ての下請け・孫請け会社が対象となるので、いきなり100人単位のリーダー的役割を与えられたりします。

 

例えば、私が学生の時の1個上の先輩に、大手ITベンダーに入った先輩がいました。

 

それでOBとして学生の飲み会に参加してくれた時に「俺、いきなり200人くらいのリーダーになってさぁ」みたいな話をし始めたことをよく覚えています。

 

その時は、その先輩の「自分が優秀だからアピール」だったのですが、業界人にとってみれば、よくある話なのですよね。

 

学生の時にはわかりませんでしたが、現場に入ってから、すぐにその先輩の話のカラクリがわかりました。

 

ITゼネコンがピラミッド構造になっている限りは、やはり自分がやりたいと思う仕事に合わせて入る会社を絞らないといけないのだと思います。

 

中に入ってから、自力でピラミッド構造を変えるというようなチャレンジは、非常に難しいのが現状なのです。

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