システムエンジニアという仕事に向いていない
私が大学を卒業して新入社員として入社したのが東証一部上場のSIer(エスアイアー・システムインテグレーター)でした。
- IT業界って最先端のイメージあるよね
- エンジニアなんて超カッコイイ!
- 実力次第で評価されるから頑張るぞ!!
なんて思い描いていたのは、内定が決まってプロジェクトの現場に配属されるまでのこと。
勤務して1週間で嫌になったSEという仕事
現場に配属されて1週間。。
いや3日が経った頃には「何てつまらない業界に就職してしまったんだ。」
と後悔したことを今でも鮮明に覚えています。
私にはSE(システムエンジニア)という職業の色々なところが向いていなかったのです。
- 作っていて誰も(開発者もお客さんも)役に立つとは思えないシステム
- ITゼネコンのピラミッド構造
- とにかく失敗を避ける硬直性
- 情報を握ることしか取り柄のない上司
- 年収の低さ
などなど細かなことを挙げ出したらキリがありません。
また、無駄な仕事も非常に多い職業でした。
- 責任逃れのためだけの仕様書作成
- 責任逃れのためだけのテスト結果の書類の山
とにかく自分の強みが活かせてやりたかった仕事とは、かけ離れたものだったという印象は今でも変わりがありません。
なぜか「SE > プログラマー」という評価
ましてや、今や誰もが憧れるプログラマーになって、プログラミングをガリガリ書けるようになるなんてのも、夢のまた夢のようなお話です。
SI業界では、システムエンジニアよりもプログラミングだけをしている人の方が格下に見られています。
だから、なぜかみんなSEとして見られたがって、プログラミングだけをしている人から脱却したがります。
ですが、世間一般では完全に逆ですよね。
スキルがあって優秀なプログラマーなら、腕一本で日本の有名なベンチャーだけではなく、
- Microsoft
などの外資系にだって入れるし、さらに本当に優秀なら外資系の日本支社に留まらず、米国本社への勤務だって実現可能なはずです。
SEのままだったら、それは絶対に不可能なはずなのです。
世間一般の認知とは真逆のものがまかり通っているのは、まさにガラパゴス業界と言っても過言ではないですよね。
すぐに辞めなかった理由
それでも何だかんだで2年半も勤めたのは「逃げ」なのか「本心」なのか、自分の気持ちを確かめたかったからです。
いきなり会社を辞めたかった私ですが、SE適正がなかったとは言え「敵前逃亡」だけはしたくなかったのです。
それに当時は、すぐに次にやりたいことが思いつかなかったという理由もありました。
向いてない仕事を続けるのが不幸になる理由
一昔前までは「新卒で就職したら、どんなに嫌でも3年は辞めるな」と言われており、それが常識だったと思います。
確かに、会社には、
- 転勤
- 部署異動
- 配置異動
- 仕事内容の変更
- 直属の上司の変更、先輩、同僚、部下が変わる
など色々な環境の変化というものがあります。
それに伴って、「あれだけ嫌だった仕事が急に面白くなった!」というようなことが起こるのも日常茶飯事です。
一度、仕事を辞めて、アルバイトやフリーター、ニート、プー太郎という属性になってしまうと、再就職や転職も難しくなるので、たしかに上記のアドバイスは最もだと私も思います。
ですが、そういった偶然による好転を期待して3年間くすぶってしまうと最悪です。
自分に合わない仕事を続けるというのは、本当につまらないものですし、何より成果が出ないので仕事や人間面での成長が起こりません。
ですが、周囲の仕事に向いている同僚や後から入ってきた部下たちは、どんどんと成長していきます。
やはり「自分には今の仕事が適職」だと思っている人は、素直に努力もできますし前向きに力を発揮できるので、才能を活かせるのですね。
ですから、いくら3年は続けると言われてたとしても、そこで何もせずにくすぶり続けるのは本当に危険だと思います。
それなら、失敗しても良いから、自分が本当に向いていると思う方向性にチャレンジする方が健全なような気がします。
辞めて良かった言える日
私の場合、2年半で心からSEを辞めて良いと判断して退職してからは、すぐに起業をして小さな事業からチャレンジしていきました。
地元店舗のIT化やECサイトの導入、ホームページ制作、自社ECサイトの運営などです。
最初の5年間の年収は100万円から良くて300万円ほど。
決して楽ではありませんでしたが、仕事はシステムエンジニアの頃より充実していました。
今はようやくと収入も前職を大きく超えて、安定してきたところです。ようやくと心の底から「辞めて良かった」と言えることができるようになってきたなと思っています。
大学や当時の会社の同期でSEをやっていた人達のほとんども転職(同業、異業種、起業、結婚含む)をしていますが、私の知っている限りでは、みんな何とかやっていて路頭に迷った人はいません。
周囲や自分のことを考えてみても、辞めたいのにいつまでもシステムエンジニアを続けているのが最大のリスクなような気がします。
もちろん自己責任ですが、このサイトが何らかの良いキッカケになれば幸いです。
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